スペシャル対談

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  • 伊東副市長×女性の活躍推進企業 スペシャル対談 ~大和リース株式会社~

名古屋市の「女性の活躍推進」を担当する伊東副市長が女性の活躍推進企業の大和リース株式会社へ直接訪問してきました!
大和リース株式会社からは名古屋支店管理三課課長の中室佳子さん、管理部管理一課上席主任の石黒利佳さん、本社人事部次長で採用人材課課長の吉山美子さんがお話ししてくれました。

早速ですが、女性活躍の取り組みを始めたきっかけは何だったんですか?

当社の主な業種は建設業。女性活躍推進等の取り組みを始める前の平成19年時点では、女性の勤続年数は4年でした。私が入社したころ、1年目はクリスマスに1日だけ有給休暇を取った覚えがあります。当時は、それが普通だと思っていたので、特に疑問は持っていませんでした。「残業、休日出勤は当たり前」、「有給休暇は周りが使わないから使えない」、「女性は事務職で結婚したら辞めるもの」。男性だけでなくて、女性側の働く意識も低かったように思います。こんな状況でしたから、「くるみん認定」(厚生労働大臣の認定を受けた子育てサポート企業)を申請したものの、取得ができませんでした。そこから、会社が本気になり、女性社員が快適に働き続け、活躍できる会社を目指して「プロジェクトW」を立ち上げました。昨年度までは社内プロジェクトとして活動を進め、本年度より、人事部にインクルージョン推進室を設置し進めています。

石黒さん(名古屋支店管理一課 上席主任)

次世代育成法(次世代育成支援対策推進法)の施行により、当社は従業員が100人以上の会社に該当していますので、平成16年に最初の行動計画を労働局に届出ました。対象企業であるため「くるみん認定」の申請をしたものの、1回目は全然太刀打ちできませんでした。それを機に取り組みを進め、2回目からは認定を受け、今年は4回目の申請をしているところです。

吉山さん(右手前、本社人事部次長採用人材課課長)の説明に熱心に耳を傾ける伊東副市長(左)

なるほど。「くるみん」に落ちたショックで取り組んでこられたんですね。
女性活躍推進の取り組みに着手するにあたって、どんな課題がありましたか。

「プロジェクトW」の発足当初の大きな課題として、残業・休日出勤ありきの職場風土と男性・女性それぞれの固定的役割分担意識の強さがありました。
ダイバーシティ&インクルージョンの活動当初は、キーパーソンとなる事業所のトップや管理職にはほとんど理解されず、「そもそもダイバーシティってなに?女性活躍ってどういうこと?」という状態でした。そこで、建設業である当社にとって、入札制度の加点に繋がるというメリットを伝えて自治体の各種認定の取得を促し、ダイバーシティとは何かを知ってもらうところから始めていきました。各事業所の認定取得が進んできたところで、全国の事業所の各種認定取得状況を一覧表にまとめて公開したところ、「Dサポ」(全国の事業所にいる社内通信員)のメンバーが事業所のニュースを社内掲示板に積極的に投稿するようになりました。掲示板にはいいねボタンやコメント欄があって、投稿数やいいねの数のランキングもあるんですよ。
他にも、ポジティブ・アクションとして、女性リーダー育成研修「なでしこ塾」はもう今期で7期目になりますし、ワーク・ライフ・バランス支援として、「プレミアムアフター3」(通称プレ3)をつくり、金曜日に限らず15時からの時間休暇の取得を促進しています。

女性活躍のメリットをわかりやすく伝えて周囲の理解を促す。これから女性の活躍を進めていきたい企業にも参考になりますね。
そして、課題解決に向けて多くの施策を展開しているんですね。今年度特に行っていることはありますか?

今年度は3つの活動を中心に進めています。
1つは「働き方特区」です。リモートテレプラスやリモート捺印といった働き方改革に関するコンテンツを本社本部が用意したり、事業所から提案したりするのですが、賛同する事業所がモデルケースとして活動・検証し、効果があれば水平展開する施策です。

2つめが「マインドチェンジ研修」。これは転居を伴う異動がない女性社員を対象に、「わたしはこのままでいいんだ」というマインドを変え、意識・モチベーションを高め、活躍の場をひろげ、キャリアデザインを描けるようにする研修です。
3つめは「イクボスセミナー」です。地区別に開催しており、平成27、28年度で役員、事業所長、部門の責任者向けに行ったので、今年度はその下のリーダー層に向けて外部講師によるワークショップ中心のより実践的な内容で実施する予定です。イクボスの活動は、他にもあります。毎月19日は「イクボスの日」として「イクボスカード」の唱和、オリジナルキャラクターの「イクボっとら」やパソコンを開くと問題が出題される「イクボス検定」など様々なコンテンツを展開しています。

イクボス認定者に贈られるイクボっとら

イクボスのバッチをもらうには何か条件があるんですか?

イクボス認定を受けた人に進呈しています。部下の方が自主的に自分の上司がイクボス項目に該当するかを判断し、推薦文を書いて応募します。また、人事部では、部下の残業時間や、業務のチェックをしているか等も判断し、「イクボス」を認定しています。

御社は10年間で女性の活躍推進を取り組んでこられて、実際に結果も出しています。スピード感を持ってやってこれられたのはなぜですか?その活動の中では、挫折というか心が折れてしまうこともあったと思いますが、どのような瞬間でしたか?

やはり経営者の意識が大きかったですね。トップがはしごを外さずに「倒れるときは一緒だ。お金のかかることはできないこともあるけれど、やればちゃんと支えるから」と言ってくれていました。私は最初、「きっとなかなか変わらないですよ」と言ったんですが、「最初は変わらないだろうけど、やり続けたら必ず変わるから」と。
そして、少しずつ変わってきました。最初はトップダウンしかないと感じています。

インクルージョン推進室のメンバーは2年任期の公募制なんですが、現業と兼業なんです。だから、私たちは会社のために一生懸命やっているつもりなんですけど、他の社員からすると、自分が依頼した業務を優先してほしいのに、それが叶わないから「サボっている」「余計なことをしなくていいのに」と。それを言われるのが一番悔しかったですね。

パソコンに掲示された
「インクルデー」

中室さん(名古屋支店管理三課課長)

過去にはつらい思いもされたんですね。それを乗り越えるにもトップの一声があったと。
男女比は3:1くらいみたいですが、これまで取り組んでこられて、性別役割分担意識はもうありませんか。

まだまだなくなったとは言えません。だからこそ、継続していかなければならないと思っています。

最後になりますが、皆さんに何か伝えたいことはありますか?

こういった取り組みは1つの企業で取り組んでいても、結局、配偶者の企業が取り組んでいないと家庭のバランスがうまくいきません。
なので、是非他の企業さんと交流して、こういった取り組みが市全体や全国に広がっていく機会があったらよいと思います。

そうですね。交流会の機会は、今後検討させていただきます。本日は本当にありがとうございました。

<大和リース株式会社の皆さんとパチリ。会社見学もさせていただきました。>

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