Yさんご夫婦

- 子ども
- 2人(8歳長女&6歳長男)
- 働き方
- 共にフルタイム、テレワーク併用
- 利用制度
- 保育園、民間学童保育所、トワイライト
Yさんご一家 リアルライフ
パパがお迎えの日スケジュール
※ 横にスクロールできます
今回は、小学2年生の長女(8歳)と年長の長男(6歳)の2人のお子さんを持つ共働きのご夫婦にお話を伺いました。
夫婦ともにフルタイムで働きながら、どのように仕事と家庭を両立させているのか、その秘訣に迫ります。
Q:まずは、ご家族構成と働き方について教えてください。
夫:会社員の事務職でフルタイム勤務です。
妻:私も会社員の事務職でフルタイム勤務ですが、テレワークも併用しています。
夫:子どもは小学2年生の長女と年長の長男の2人です。
妻:あと、夫の実家が車で20分くらいのところにあり、サポートしてもらっています。
Q:育児や家事で利用されている支援制度はありますか?
夫:基本的には保育園とトワイライトスクール、あとは民間学童保育所を利用しています。
妻:保育園は19時30分まで、民間学童保育所は20時まで預かってくれるので助かっています。トワイライトは18時までなので早く迎えに行ける日のみ利用しています。これらの支援があるおかげでフルタイム勤務を続けられています。
Q:忙しい平日の子どものお迎えや夕食作りはどのように分担されていますか?
妻:曜日によって役割分担しています。火曜日と金曜日は私が迎えに行って夕食を作ります。お迎えは18時30分です。
夫:月曜日は、私の両親が迎えに行ってくれて、その日は一緒に夕食を囲んでいただけるので、とっても助かっています。
	また、水曜日と木曜日は私が迎えに行って夕食を作ります。19時までにはお迎えに行っています。 
Q:仕事へのモチベーションを保つ秘訣や、仕事と家庭への向き合い方についてお聞かせください。
夫:仕事と家庭のバランスを一番に考えています。実は、過去に2回転職しているんです。 以前は残業が多くて、なかなか家庭と向き合う時間が取れなかったのですが、転職したことで基本的に定時に帰れるようになり、残業も少なくなって、メリハリのある生活を送れるようになりました。家庭での時間を充実させられると仕事でも思い切って新しいことにチャレンジできて、経験値も増えていると感じています。
	今は部下が10人いるので、そのマネジメントに注力しています。ちなみに転職先は妻が求人を見つけてきてくれたんですよ。
お二人が真剣にご家庭の問題に向き合った成功例と言えますね!
	仕事も家庭もいい方向に向かっているのがよく伝わってきます。妻さんはいかがでしょうか?
妻:思うようにいかないと感じる場面でも、解決志向で取り組むことを意識しています。たとえば、仕事の人間関係で悩むこともありますが、100点の環境はないので、何を重視するか、自分がどこで折り合いをつけるか、と向き合いました。 特に「相手は変えられない」けれど「自分は変えられる」という考え方を大事にしています。そうすることで、仕事のストレスを家庭に持ち込まないようにしています。
	あとは、「お金」をどう有意義に使うかで生活の質は変わると思っており、自己投資にもきちんとお金をかけるようにしたいと考えています。
	もちろん最低限の貯金は必要ですが(笑)、無理のない範囲で未来に向けた時間やリフレッシュの時間をつくることが、結果的に家族にも良い影響があると感じています。
確かに自分の希望が100%叶う環境を探すのは難しいですよね。
	思い悩んだ時に冷静になってご自身と向き合うことができていて素晴らしいです!
Q:忙しいときの乗り越え方はありますか?
夫:私の場合は、両親にサポートをお願いすることですね。妻のワンオペが続いていた時期に、まずは週に1、2回一緒に食事をとるだけでいいから同席してほしいとお願いをしたところから始まりました。今では本当になくてはならない頼りになる存在です!
妻:家族の協力を得ながら残業をしたり、会社の制度を活用し、早朝勤務や休日出勤などをしたりして乗り越えています。
Q:家事・育児の分担ルールはありますか?
夫:得意なことを率先してやるようにしています。やりたい方をやる、という感じですね。例えば妻は、料理より洗濯が得意なので、それなら私が料理をすすんでやる!など、家事はバランスよく分担しています。
	そして、何よりも感謝することを忘れないようにしています。 実は、私は一人暮らしの経験がないので、結婚当初は何もできなかったんです。
	妻のサポートのおかげで、今では料理も含めて、少しずつ家事をこなせるようになりました。
妻:「寝たいときは寝る!」というのも大事なルールですね。 その日その時頑張らなくていい家事を見極める、つまり「諦めも大切」だと思っています。「寝たければ食器は明日洗おう!」と諦めて寝ることも時には必要です。
	そして感謝をすることは私も同じく大切にしていますね。最初はやって当たり前と感じてしまい、なかなか素直になれない時期もありましたが、「感謝してほしい」なら「こっちから感謝すればいい!」と考えるようにしました。まずは快く感謝の言葉を伝えらえるように、《絶対自分でやりたくないこと》を一つだけ夫にやってもらいました。例えば排水溝の掃除とか(笑)。 そうすると本当に心からの「ありがとう」が自然と言えました。
お二人から「感謝をする」大切さを伝えていただきました。
	頭ではわかってはいるけどなかなか口に出して伝えられていないという方も多いのではないでしょうか。
	そんな時は妻さんの作戦を取り入れてみるのもいいかもしれません!さすがの転換力ですね!
Q:支援制度を活用したエピソードがあれば教えてください。
夫:民間学童保育所が本当に助かっていますね。夜の20時まで預けられるところなので、夫婦で分担してお迎えに行けるんです。
妻:そうなんです。長期休みも朝8時から預かってもらえて、給食も出るので、通常の平日と変わらず仕事の調整をする必要がないので助かっています。
	日々のプログラムでもいつも子どもが飽きないように工夫してくださっていて、様々な体験をさせていただけるのでありがたいですね。体操やダンスなども行ってくれるので、習い事感覚で預けています。
Q:最後に、子育てしながら共働きすることに不安を感じている方や、子育てもキャリアも充実させたい方へアドバイスをお願いします。
夫:日々夫婦でしっかりコミュニケーションをとって、子育ての不安や仕事の状況を共有しておくことが大切だと思います。転職前は残業が多くてあまり夫婦の会話がなかったのですが、時間が取れるようになってからは仕事の話を共有する機会も増えました。お互いの状況や気持ちを理解できるようになれば、協力し合える関係性が築けて、支え合っていける家族になれるはずです。
	あとは、とにかく感謝の気持ちを口に出して伝えることですね。やってもらって当たり前ではなく、自分からお願いして感謝する関係が整ったことで、本当の意味で良い関係性が構築できたと思っています。
妻:「○○すべき」という考えがあると苦しくなることが多いので、そう思いそうになった時に「本当にそうか?」という視点を持つといいかもしれません。 例えば、「お母さんなんだから、子どもに手作りで栄養のあるご飯を食べさせるべき。家はきれいであるべき。」という考えがあって、それができない自分に苦しんだ時期がありました。 でも、「本当にお母さん(私)が全部やる必要があるのか?」と考えるようになってから、夫や両親、家事代行の方にも頼るようになって、精神的に楽になりました。
	また、「家庭か仕事かどちらに比重を置きたいか」という問いは、両立をする上でずっと考えていくことになると思います。その時の状況によって自分の気持ちも変わるので、定期的に「自分はどうしたいか」と自分自身と向き合う時間を取るようにしています。 両立で迷ったときは、子どもが大きくなって自分と同じ状況になったときに、どう選択してほしいかという軸も持つようにしています。子どもにも、自分で納得して選択できる人になってほしいので、子どもを理由に何かをやめたりしないようにしています。
	あとは、自己理解のために、「自分は今こう考えているんだ」という思いを定期的に夫に聞いてもらうのも大切ですね。
本当にお二人が対話を重ねて支えあっていることがよくわかりました。家庭か仕事の「どっちか」ではなく「どっちも」をとるための方法を、何度も悩んで試行錯誤してきたのではないでしょうか。
夫:夫婦でスケジュールを共有するのもとても効果的だと思います。残業が多いときは、土日に趣味の時間を取ることに罪悪感がありました。飲み会も「行っていい?」と許可を得る感じでしたが、家庭への向き合い方が変わった今は、「行ってくるね!」という感じで、お互いの自分時間も増えています。もちろん、そうなったのは子どもの成長も伴っているからだと思います。
妻:何よりも、自分の時間確保が本当に大切です。これは、0歳から5歳くらいのお子さんを持つ方たちには特に伝えたいですね。つらいときは誰かに頼ること、助けてもらうこと、「〇〇すべき」を諦めるなど、無理に100点を目指さないで自分に寛容になることが生きていくうえで本当に必要なことだと感じています。
これは多くのご家庭にとって参考になる考え方ではないでしょうか。
	自分の気持ちとの向き合い方や、感謝の伝え方は両立のヒントになりそうです。
	ありがとうございました。





