Iさんご夫婦

- 子ども
- 2人(3歳長男&1歳次男)
- 働き方
- 夫(フルタイム)、妻(変則勤務)
- 利用制度
- 認可外保育施設
Iさんご一家 リアルライフ
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今回は、3歳の長男と1歳の次男の2人のお子さんを持つ共働きカップルにお話を伺いました。
多忙な日々でも夫婦がしっかりと当事者意識を持って家庭を支えていくための秘訣について、夫さんに詳しく語っていただきました。
Q1:ご家族の構成や普段の生活の流れを教えてください
私たちは夫婦と、3歳の長男、1歳の次男の4人家族です。私は公務員としてフルタイム勤務をしており、基本的には平日の朝から夕方までの勤務ですが、繁忙期には残業が続き、時にはその日のうちに帰宅できないほど忙しくなる時期もあります。一方、妻はピアニストとして演奏活動をしながら、ピアノ教室の講師も務めています。仕事は夕方や土日がメインとなる変則的なスケジュールです。平日の夕方から夜はレッスン、週末は演奏会や発表会という具合に、家族が休みの時に仕事が入ることが多いですね。演奏のための練習時間は、子どもたちが寝静まった夜にまとめて確保しています。妻は「頂いたお仕事はできる限り断らない」というスタンスを大切にしているので、予定が急に変わることも多いのですが、私たちはそれに合わせて柔軟に生活リズムを調整しています。
勤務スタイルやスケジュールが夫婦で大きく異なると、家庭内での役割分担も工夫が必要そうですね。
そうですね。例えば平日は、妻が長男の送迎や家事をメインで担当しています。逆に、妻に土日の仕事が入っている時は、私が子ども二人の面倒を見ます。どうしても手が足りない時は、お互いの実家にも頼りながら対応しています。私の実家は幸いにも隣家でして、常に連携が取れる状態です。夫婦とも仕事が夜遅くなる日は、実家で子どもを預かってもらえるので本当に助かっています。大変な毎日ではありますが、周囲の家族の支えを心強く感じながら、やりがいを持って過ごしています。
Q2:家事や育児の分担はどうされていますか?
私は朝6時に起き、まず長男のお弁当作りから始めます。長男が通っている認可外保育施設は登園日にお弁当が必要なので、これは私の日課になっています。ついでに自分のお昼も作ってしまいます。その後、子どもたちに朝食を食べさせたり着替えを手伝ったりして、登園までの慌ただしい時間を乗り切っています。日々の家事については、「これは誰の担当」という厳密な線引きはしていません。それぞれの得意不得意やその日の予定に合わせて自然に決まります。私は掃除が少し苦手なのですが、洗濯は得意なのでメインで担当しています。逆に妻は洗い物や掃除が得意なので、そちらを担当しています。料理については、第2子誕生後の育休中に一通り覚えたので、朝のお弁当や簡単な夕食は私が作ることが多いですね。
お互いの得意分野を活かして、ストレスを溜めない工夫をされているのは素敵ですね。
Q3:夫さんの育休取得についても、詳しく聞かせていただけますか?
次男が生まれた時、約10か月の育児休業を取得しました。自営業である妻は、仕事の代わりを立てるのが難しい業界ということもあり、産後1か月で現場に復帰しました。そこで私が育休を取り、家事と育児のメイン担当を引き受けることにしました。当時は「本当に自分だけで回せるのか」という不安や、収入面での心配も正直ありました。
10か月という長期間の取得ということですが、取得を決めた理由は何だったのですか?
実は長男が生まれた時は育休が取れず、妻に負担をかけてしまったという負い目があったんです。次男の時には育児にしっかり関わりたいという思いが強くありました。また、長男とも、じっくり向き合う時間がとれるきっかけになると思いました。「子どもの成長を間近で見守りたい」という私にとって、あの時期はまさに理想的なタイミングだったんです。
育休取得にあたって、職場にはどのような相談をされたのでしょうか?
職場にできるだけ負担をかけたくない、という思いは常にありました。私の職場の場合、一定期間以上の育休を取得すると、その間代替職員が1人補充される仕組みがあります。逆に取得期間が短いと補充がなく、残されたメンバーで業務をカバーすることになり、欠員の状態が続いてしまいます。中途半端な期間で休んで周囲に迷惑をかけるよりは、制度をフルに活用して長期間取得することで職場にはしっかりと補充を入れてもらう。その上で自分は腰を据えて育児に専念する。その方がお互いにとって「win-win」な形になると考え、職場と相談して進めました。
育休中の経験が現在にも役立っていると感じることはありますか?
育休中に手作りで料理をすることを徹底しました。それまで料理の経験はほとんどありませんでしたが、外食やお惣菜ばかりだと費用もかかるので、自分で調べて一から作るようにしました。そのおかげで料理スキルとともに、家事全般の段取りが格段に良くなりました。復職した今でも、その経験を活かして積極的に家庭のことを担えています。
未経験から料理スキルを身に着け、家事全般の段取りまで向上させたというのは驚きです。その時の努力が、復職後の今、ご家族にとっての大きな支えになっているのですね!
それでは、育休期間全体を振り返ってみて、ご自身の中で一番の収穫だったと思えることはどのようなことでしょうか?
一番の収穫は、「家事育児は手伝うものではなく、自分の仕事である」という当事者意識が根付いたことですね。以前はどこかで「手伝う」という感覚がありましたが、今は違います。また、子どもたちの成長や日々の変化を直に感じられるようになり、親としての自信もつきましたし、妻の仕事への理解が深まりました。
思い出深いのは、育休中に長男をバス停まで迎えに行った後、子どもたちを自転車に乗せて東山動物園に通ったことです。子どもたちの喜ぶ顔を見て、自分も幸せな気持ちになれたあの時間は、何物にも代えがたい貴重な財産です。育休を取得して本当によかったと心から思います!
『手伝う』から『自分の仕事』へ。その意識の変化こそが、育休という時間の何よりの価値ですね。お子さんにとっても、かけがえのない思い出になっていると思います!
Q4:突発的なトラブルや子どもの体調不良はどう対応していますか?
私たちの生活において、スケジュール管理はとにかく重要で、極論を言えばそれがすべてですね(笑)。
実は、家族でスケジュール共有アプリを活用しているのですが、そこには私たち夫婦だけでなく、実家の両親にも参加してもらっています。仕事の調整や急な予定変更などをリアルタイムで全員が確認できるようにしているので、不測の事態が起きても『誰が動けるか』がすぐに判断できるんです。
妻は仕事の都合上、直前で予定を変えることが難しいため、子どもが体調を崩した場合は基本的に私が仕事を休みます。突発的に休みを取るのは簡単ではありませんが、日頃から職場でこまめに状況を共有し、助け合える環境を整えるよう意識しています。ただ、私がどうしても外せない繁忙期は、実家にお願いするなど、家族一丸となって対応しています。
お話を伺っていると、ご家族が一丸となって支え合う『チーム力』の良さがひしひしと伝わってきます。
Q5:支援制度や外部サービスの活用で助かったことは?
育休中はよく近くの児童館を利用していました。子どもを遊ばせながら、同じように子育てをしている保護者の方と話すことで子育てに対する視野が広がったり、近隣で行われるお祭りやおすすめの遊び場など、生活に密着した情報を得たりすることができました。親子で外出するきっかけになり、気持ちの面でも支えられていたと思います。
また、長男の通う認可外保育施設も我が家には欠かせない存在です。お迎えは14時と早いのですが、夕方から本格的に仕事が始まる妻のスケジュールと非常に相性が良く、送迎バスがあるのも魅力のひとつです。山や川での実体験を大切にする活動内容も、乳幼時期の子どもにとって素晴らしい教育だと感じています。
Q6:日々の生活を楽しむための工夫はありますか?
仕事の都合もあり、家族全員が揃ってゆっくり過ごせる時間はどうしても限られてしまいます。だからこそ、休みが重なる日や年末年始には、そのひとときが最高に特別なものになるよう、生活に『メリハリ』をつけることを意識しています。
例えば日々の生活では、できるだけお金をかけずに楽しめるよう工夫しています。東山動植物園は子どもの入場料が無料で、以前からよく足を運んでいました。そのほかにも、近くのショッピングモールや公園など、身近な場所で家族と充実した時間を過ごしています。
一方で、家族全員が揃う貴重な連休には、最高の思い出作りを惜しみません。年末年始に遠出をするなど、非日常を家族みんなで共有することを何より大切にしています。
『家族みんなで集まれる時間」を、本当に大切にされているんですね。どんな時間も全力で楽しもうとする工夫に、ご家族への愛情を感じました。
Q7:最後に、共働きで家事・育児をするうえでのアドバイスをお願いします。
男性には、短期間でも「一人で家事育児の全責任を負う期間」を経験することを強くお勧めします。自分一人で全部を回してみることで、パートナーへの感謝やリスペクトが自然と湧いてくるはずです。
また夫婦間では、常に「相手の負担が重くなっていないか」を気遣い合うことが大切です。私に仕事が集中する期間などは家庭を任せきりにしてしまう分、それ以外の時期は私が料理や朝の準備を積極的に担い、トータルでバランスを取るようにしています。職場に対しても、急な休みへの理解を得られるよう、普段から周囲を積極的に手伝い、信頼関係を築いておくことが欠かせません。夫婦で何度もよく話し合い、自分たちなりの「両立の形」を見つけていってほしいと思います。
育休の取得や支援制度の活用、スケジュール管理の方法など、具体的で真似したくなる工夫をたくさん伺うことができました。お互いを尊重し、それぞれのキャリアと家族との時間をどちらも大切にしようとする姿勢が、充実した共働き生活を支えていると感じました。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。





