スペシャル対談

ナゴ女応援!サイト特別企画 伊東副市長×女性の活躍推進企業・従業員部門表彰者スペシャル対談ナゴ女応援!サイト特別企画 伊東副市長×女性の活躍推進企業・従業員部門表彰者スペシャル対談

「女性の活躍推進」を担当する伊東副市長が、平成30年度「女性の活躍推進企業・従業員部門表彰者」の株式会社アイワット鈴本奈穂子様、株式会社コンベンションリンケージ井山志穂美様、株式会社スターシステム吉田恵美様と対談いたしました!

1.自己紹介

伊東副市長早速ですが、自己紹介お願いします。

鈴本さんアイワット(旧:中日本印刷)という、来年70周年を迎える会社で、広報販促分野においてお客様の課題を解決していく仕事をしてます。入社当時は営業職もなく、女性は事務職で事務服に着替えてという時代でしたが、入社3年後に営業事務職から、営業職に移りました。

井山さんささしまライブの中にあるコンベンション施設、名古屋コンベンションホールという会議施設の施設マネージャーをしています。
入社当初は、国際会議や大型の医学会などの運営をプロデュースする業務がメインだったのですが、2017年にコンベンションホールがオープンするにあたって、その施設管理に携わるようになりました。

吉田さんいわゆるIT企業で、パソコン上で動く業務を効率化するためのシステム、モノ・アプリの開発や、工場で稼働する機械を制御するようなプログラムなどを開発しているスターシステムにいます。今は西日本事業部でシステム開発・運用保守を行う社員の管理と、全社の総務部門の管理推進を行っています。

伊東副市長ありがとうございます。
鈴本さんの会社は200人ほどいらっしゃいますが、そのうち女性の方はどのくらいいらっしゃいますか?

鈴本さん30%ですね。私がおります営業部門は15%です。印刷業界は男性社会でしたが、最近になって30%まで伸びてきているのは企画の部分です。デザイナー、コピーライターなどの制作部門は圧倒的に女性が多く、30%まで底上げされました。
そのうち管理職は専門職を含めると10%と、数人しかいません。

伊東副市長井山さんのところは900人くらいいらっしゃいますね。女性の割合はいかがですか?

井山さん50%が女性です。もともと国際会議などの事前業務は、秘書的な業務が多いので、女性に向いている職業です。
ただ、当日運営業務や私が従事しております施設管理となりますと、やはり男性が多い業界となります。
管理職に関しては、約50%が女性です。
施設管理業務についても、弊社は女性を登用する風潮がありますので、正確な数字は今はわかりませんが、約4割は女性かと思います。

伊東副市長吉田さんはいかがですか?

吉田さん女性の正社員は15%ですが、契約社員の方の半数が女性のため、全体では28%です。
フルタイムでIT業界で働き続けるのは、難しい面がありますので、時短や在宅で仕事をしている方は契約社員として働いてもらっています。

伊東副市長吉田さんの会社はIT企業ということですが、パソコン系と、機械を動かすシステム系でいくと、パソコン系の方が女性は多いのでしょうか?

吉田さんいいえ、そのようなことはありません。モノづくりの中でもCADを使う職種は女性が多いです。
また、パソコン、モノづくりどちらの職種も女性は従事しています。

2.女性初や女性先駆者としての苦労、乗り越えてきた方法

伊東副市長名古屋市役所でも、女性は3割弱くらいですね。ただ、今年度入庁の職員は半々くらいでした。かつての人たちが少なかったということですが、行政職の管理職は1割いないですね。
さて、皆さんは「女性初」や「女性先駆者」などと言われたことがあったと思いますが、その中で、ご苦労や自分なりに工夫して乗り越えてきた考え方があれば教えてください。

井山さん施設管理の業務について、私が施設マネージャーになったのは、会社の中では早いタイミングでしたが、もともと男性が多い業界ではあります。そのような業界ですので、やはり女性だからということで、なかなか打ち解けられないということはありました。その中で、きめ細かいところに気づくのはやはり女性が多いのでは、ということもあって、女性目線で思うことを積極的に自分から発信し、徐々に皆様に認めてもらうようになりました。
男性の中に女性が一人なので、逆に名前や顔を覚えてもらうメリットはあったと思います。

吉田さん西日本事業部を立ち上げた際には、現地採用を含めてゼロから作り上げました。
他の会社が7社参加するプロジェクトで、男性のバリバリやっていくぞ!という方にはなかなか敵わないと思いましたので、フォロー役に徹するといいますか、周りに目を配って、女性ならではの気遣いで、こぼれたところを拾って周りに働きかけるという全体を見る役割を担いました。特に縦割りの組織がいくつもある組織でしたので、連携をして欲しい部分などがよく見えました。
今も会社での役割を自分で作るよう積極的に働きかけることを意識しています。

鈴本さん当初、営業職に就いた際には、毎日、社外も社内も大変でした。お客様にご挨拶にいけば、「おんな~?新人でもいいから、印刷を知らなくてもいいから、男がいい」と言われ、社内の印刷現場では「女の仕事はやることができない」と指示書を戻されました。印刷の良し悪しを現場に指示するためには、現場に行くように言われ、夜中に行ったこともあります。印刷が分かってない頃の事だったので、現場に強く詰め寄られると涙が出たこともありました。
しかし、現場あっての会社でしたので、その人たちは、私がどこまでやるか見てやろうという感じがしたんですね。ある一線を越えると合格点だったのか、「お前の仕事ならやってやる」と言われるようになりました。人との関わり合いで、傷つくこともありますが、今日までやれてこれたのは、人によって頑張らせてもらっているからだと思います。

3.仕事と生活の両立

伊東副市長今のお話で連携のことが出ましたが、連携とは、協力というか、補い合うこと、補完しあうことだと思っています。人間関係で成り立っているということですよね。私もすごく恵まれていると思っています。自分の力でここにいると思ったことはないので。
皆さんは女性の管理職という立場の中で、仕事とプライベートの両立の為に、工夫などはありますか。

吉田さん私は、休みの日には仕事をしないと決めています。仕事が気になることもあるのですが、休みの時間はリフレッシュする時間と思っていますので、会社の携帯は極力見ないようにしています。昔は徹夜した時もありましたが、それを今の世代の子たちに強要すると、辞めてしまいますので、しっかりとONとOFFを分けて、平日残業するとしても、休みの日は休むと決め、社員にも徹底させています。
また職場に行かないと仕事ができない環境にしていますので、平日になんとか終わらせて、翌週に回せるものは回すように調整しています。平日に残業になることもありますが、あえて飲み会などを入れて強制的に帰るようにしています。

伊東副市長私は古い人間なので、仕事を長くやっているのが、仕事をやっている感じになってしまいます。休日に仕事を持ち越さないというのは、なかなか以前はできなかったことです。
ちょっとした読み物を、お守りのように家に持って帰って、たいてい読まないこともありますが、仕事をしないと決めて済むのは素敵なことだと思います。
鈴本さんはいかがですか?

鈴本さん私も副市長と一緒で仕事オンリー、全てを犠牲にして生きてきたのですが、ある時、両親の介護に直面したことがありました。
会社や上司や近い人に状況を伝え、会社だけでなく、介護ヘルパーやケアマネにも仕事の状況を伝え、折り合いをつけて、なるべく皆さんの力を借りました。駆け引きもなく話をしていたので、会社のメンバーも協力、心配してくれて、人とのふれあいと言いますか、会社ということではない関わりができたので、良い方向に回ったと思います。その経験から、やはり真摯に正直にありたいなと思いました。

伊東副市長心の負担というのも協力を得られた事で軽くなったと思います。井山さんはいかがですか?

井山さん仕事と生活の両立ということでは、仕事の方も一年中ずっと忙しいわけではなく、落ち着く時期もあるので、その時にバランスを取っています。
夫も協力的なので、家事を分担して、土日も含めてサポートしてもらえる環境ですので、非常に恵まれています。夫も帰りが夜遅い時期もありますが、お互いのスケジュール調整をしながらやっています。
今の職場(名古屋コンベンションホール)はシフト制で、スタッフも私も、希望するところにできるだけ休みを取れるように、毎月個別に勤務希望をヒアリングして、社員全員が働きやすいようにしています。休日出勤などもあるのですが、その際には必ず振休を取ってバランスを取っています。

4.女性が働きやすい環境

伊東副市長超過勤務を減らすことが女性活躍の重要な要素かと私は思っています。皆さんが考える、女性が働きやすい環境にはどのようなことが必要だと思いますか?

鈴本さん柔軟性ですね。会社のルール、就業規則などは当然守るべきことですが、育児であったり、介護であったりと突発的なことが起こります。
介護にしても、介護認定でここまで取れれば介護休暇が取れるとされていますが、母は要支援でしたので、活用できませんでした。
杓子定規でルールだからというのではなく、柔軟性をもって会社も上司も含めて捉えていただく許容の広さが必要なのだと思います。

井山さん鈴本さんと同じような意見になりますが、職場の同僚や、上司とのコミュニケーションが大事だと思います。会社のルールとして支援制度が整うことも重要だと思いますが、スタッフ同士、お互いを思いやる気持ちがないとうまく回っていかないと思います。日々周りの人とコミュニケーションを取って、より働きやすい環境を作ることが大切なのではないかと思います。
それに関しては、まだまだ充分ではないと感じていますので、工夫しながら同僚や上司の意見を聞きながら日々努力を続けています。

吉田さんハード面では、在宅ワークや仕事の見える化だと思います。
他の人が休んでもその人がどこまで仕事が進んでいるか見えるようになっていれば、心置きなく休める環境になると思います。
弊社もバディ制と言って、2人で同じ仕事をすることで、休んでも安心できる仕組みを取っています。管理する側も、子どもが大変な時に仕事を思い出さずに、心置きなく休んでもらえる方が良いですので。

伊東副市長私どもも、育休・産休があるのですが、きちんと手当を取ることのできる環境にあると休暇は取りやすいですし、お互い様ね、と言える環境は良いと思います。
結婚していて自分もいつか子供を生むかもしれないなら良いのですが、そうでないとお互い様、と言えないですよね。
お互いが気まずくならないような代替制度を整えるという事も上に立つ者としての仕事ではないかと思います。
私どもはなかなか進んでいないのですが、いわゆるリモートワークという、在宅ワークですと、休日でも働いてしまうということはないですか?

吉田さん今、弊社で在宅を行っているメンバーに関しては、1週間にやることと期限を決めており、それ以外は自由に使ってもらう、ある程度緩い締め切りでやっています。やることが明確であれば公私を分けることは出来るのではないかと思います。

5.働く女性へのメッセージ

伊東副市長では、これから働こう、または働いている後輩の女性に、何かメッセージをお願いできればと思います。

井山さん以前に比べたら、女性が活躍できる環境、ロールモデルになるような女性の方が非常に増えていると思いますが、女性が輝けるステージはまだまだたくさんあると思っています。逆境や苦労はあるかもしれませんが、それを自分のチャンスととらえ、一人ひとりが声をあげていくことで、より女性が活躍でき、誰もが輝ける社会に繋がっていくと信じています。

吉田さん結婚出産育児ということを考えると、それを踏まえた長期ビジョンを持つこと。
また、自分が仕事上でどうなりたいかというビジョンも持つこと。
その上で積極的にチャレンジしていただきたいなと思います。

鈴本さんこの中で私は副市長と似たような世代で、昭和をガンガン生きてきた人間からすると、女性のチャンスが増えてきていると思います。会社も男女平等にチャンスを与えないといけませんので、チャンスは与えられます。ですから、逆に私たちは、女性なのに頑張るということで世間も認めていただき、得をしたところがありましたが、その得の部分は小さくなってきていると思うんですね。若い人はチャンスを与えられる代わりに実力やトライする根性といったものを磨いて、羽ばたいていってもらいたいです。

伊東副市長男性の方は比較的近くにロールモデルになる人がいますよね。
しかし、女性はなかなかいないので、そういうロールモデルをつくっていくことが女性の活躍を推進するのには早いのかと思いますね。
皆さんにはぜひともさらにステップアップをしていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

「平成30年度女性の活躍推進企業・従業員部門表彰理由」

株式会社アイワット 鈴本奈穂子様

当時、女性が少なかった印刷会社である自社において、初めての女性営業職として活躍し、独自の営業スタイルで素晴らしい功績を残している。
また管理職としては、経営会議や幹部会議等において、女性やマイノリティの方に寄り添った意見を上にあげていくのが自分の役目として実行しているほか、介護と仕事の両立のため率先してワーク・ライフ・バランスに取り組む姿勢を社内で発信している。

株式会社コンベンションリンケージ 井山志穂美様

大型コンベンションのコーディネータやディレクターを経て、多くの大型コンベンションを成功させている。
家族と協力しながら、仕事と家庭を両立し、ランチ会などでは率先して自身の経験を後輩に話すなど、ロールモデルとしても活動している。
管理職としては女性が働きやすい職場環境を整えるための業務改善や人材育成にも取り組んでいる。

株式会社スターシステム 吉田恵美様

中部、東京に事業があった社内の第3の事業部として西日本事業部の立ち上げに尽力し、初年度は全社の6%の売り上げを計上し貢献している。
またIT未経験の女性社員チームを設立し、ステップアップできるようキャリアプランを立てて育成に励んでいるほか、女性管理職として率先して社内の女性社員にヒアリングをし、困りごとを社内改善につなげる取り組みをしている。

名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室
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