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2023/03/17

#9-1(前半)男女室ってどんなところ?

こんにちは。名古屋市男女平等参画推進室(以下、男女室とします)の榎本です。
令和4年度のコラム企画最終回は、前半で、男女室がどんなところか、どんな人が働いているのか紹介したいと思います。後半では、男女室メンバーの一人、木下さんへインタビューをしたいと思います。

男女室の事業って、女性活躍推進だけじゃないの?


約1年前の4月、榎本が男女室へ異動して思ったことは、「男女室の事業の幅広っ!」です。異動前は、何か企業の認定事業をやっているなーというイメージくらいでしたが、それだけではありませんでした。

ということで、男女室の主な事業は次のような感じです。

(1)イーブルなごや(男女平等参画推進センター、中区大井町7-25)の運営・管理
男女平等参画施策の拠点施設として、男性・女性の多様な生き方を、相談と学習の両面から総合的にサポートしています。施設管理をお願いしている事業者さんのフォローや契約関係などをしています。詳しくはこちら

(2)女性のための総合相談(イーブルなごや相談室)
市直営で、DV、家庭のこと、仕事のことなどの女性が抱える悩みについて、専門の相談員に電話や面接で相談できます。詳しくはこちら

(3)名古屋市男性相談
市直営で、夫婦関係・子育て・仕事・生き方などの男性が抱える悩みについて、電話や面接で相談できます。詳しくはこちら

(4)多様な生き方への理解促進事業
セクシュアル・マイノリティ電話相談(委託事業者さんのフォローや契約関係など)、啓発のための講演会の開催。詳しくはこちら

(5)ファミリーシップ制度の運用
互いを人生のパートナーとしている二人が、日常生活において対等な立場で継続的な共同生活を行うことを市に宣誓し、市がその事実を証明する制度です。二人のほかに、希望すれば同居するお子さんを含めることができます。利用できる方は、現在の婚姻制度を利用できない・利用しない性的少数者や事実婚などのカップルの方です。令和4年12月1日から宣誓が開始し、令和5年2月末時点で42組に宣誓受領証等を交付しました。詳しくはこちら

(6)雇用等における女性活躍推進事業
女性活躍推進企業(以下、女活企業とします。)認定制度、企業管理職や若手中堅社員向け研修、女活企業と大学生との交流会、就職展での女活企業PRなど。詳しくはこちら

(7)女性のつながりサポート事業
困難や不安を抱える女性を支援するため、「女性のためのホッとスペース」として、女性が気軽に立ち寄り、休憩や交流ができる居場所を提供する事業です。委託団体さんのフォローや契約関係などをしています。

(8)その他
条例や基本計画を所管しているので、それに付随する、審議会の開催や、計画の進捗管理をしています。条例や基本計画に属さない会議体も複数所管していて、大学の先生、民間活動団体、市民の方など、様々なジャンルの方から構成されています。

語りだしたら止まらなくて申し訳ありません…。男女室では、様々な事業を通じて男女の自分らしい生き方をサポートしているほか、性的少数者への理解促進にも取り組んでいるんです。

 

男女室では、どんな人が働いているの?

 
 ↑執務室内の様子。かなり部屋が狭くて来訪者に驚かれます。

さて、ここからは令和4年度の男女室メンバーを紹介したいと思います。メンバーに次の6点を聞きました。

①市役所の職歴何年目か、男女室何年目か
②今年度の主な仕事内容 ③好きなこと ④苦手なこと
⑤今年度一番印象深かった出来事
⑥あなたにとって男女室とは

 

鶴田室長
冷静沈着、話すととてもフレンドリー、皆の頼れる存在です。

①勤続20年以上、男女室2年目
②男女室の事業全般の統括・管理
③旅が好きです。コロナ禍ではあまり行けなかったので、家族で始めたトレッキングにはまっています。山で食べる(コンビニの)おにぎりは最高です。
④寒さ、虫が苦手です。
⑤「名古屋市ファミリーシップ制度」の宣誓開始です。制度導入に向けて市役所全体で取り組み、制度があることで利用できる市のサービス等もスムーズに開始することができました。政令市では18番目になりましたが、幅広くご意見をいただいたことで、利用しやすい制度ができたと感じています。一緒に取り組んできた男女室の皆さんや上司、関係部署の方々に心から感謝しています。
⑥相談や啓発事業を通して、意識変革や女性のエンパワーメントを図る、やりがいのある職場です。企業等で活躍している女性のお話を聞く機会もあり、自身のモチベーションアップにもつながります。
「男女平等参画を進めると、誰もが幸せな社会になる!」、そう信じて日々取り組むことができる職場です。

 

小川主査
まるで仏のよう。どんな困難が降りかかっても怒っている姿を見たことがありません。

①市役所14年目、男女室2年目
②女性活躍推進事業、ファミリーシップ制度、多様な生き方への理解促進事業、男性相談
③疲れたときは、大画面で映画や動画をぼーっと眺めています。
④スーパーなどでの買い物です。大体余計なものを購入しています。
⑤誰もが人権が尊重され、一人一人の個性や多様な価値観・生き方を認め合える社会を実現するため、「ファミリーシップ制度」を開始したことです。
⑥自分のこれまでの生き方等や意識を振り返る場所です。

 

中林主査
美味しくて素敵な居酒屋を知っています。アンテナが広い!


①市役所11年目、男女室1年目
②男女平等参画基本計画の推進、男女平等参画審議会、イーブルなごやの管理・運営、女性のつながりサポート事業、女性相談に関する企画調整
③おいしいお店探し、家でのんびりすること、カラオケ
④コツコツ続けること(今年はピアノと英語の勉強をしたいのですが、進捗は芳しくありません…)
⑤イーブルなごやで初めて居場所づくり(イーブル―ム)を試行的に実施し、予想よりも多くの方にお越しいただき、来年度の本格実施に向けて手応えを得たこと
⑥男女室に来たことで人権意識、ジェンダー意識がこれまでよりも高まり、色々なところで根強く残る性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアスに敏感になりました。
性別にかかわる諸課題は誰かの問題ではなく皆の問題で、誰もが当事者であることを少しでも多くの人に知っていただき、皆の意識を少しずつでも変えていくために男女室は存在していると思うので、これからも色々な形での意識啓発に努めたいと思います。

 

村瀬主査
多趣味で勉強家でおしゃれ、憧れます。イーブルなごや相談室のリーダーです。


①相談室専属です。職員としては8年目。相談員時代も含めると20年目。
②女性のための総合相談(イーブルなごや相談室)の管理や関連するセミナーなどの企画・運営
③カメラを持って出かけること。奈良めぐり。砂浜で桜貝拾いをすること。
④地図を片手に目的地にたどり着くこと(いわゆる方向音痴です)
⑤これまで何気なくやっていた人とのリアルな交流がようやく再開できたこと。人とのつながりってなんて大事なんだろう‼ と気づかされました。
⑥男女室があったから、男女平等参画推進センター(イーブルなごや)があって、センターがあったから、今の私がここにいます。
いつもはセンターにいるので離れているけど、本当に頼りになる存在。

 

木下さん
いつも元気な男女室のムードメーカー。やる気と馬力がすごい!

(後半でインタビューをするのでこちらはさらっとにしますね。)

①市役所7年目、男女室3年目
②多様な生き方への理解促進事業、ファミリーシップ制度、イーブルなごやの運営・管理、女性のつながりサポート事業、男女平等参画審議会、生理の理解促進 など
③大手芸能事務所の男性アイドルの応援
④スケジュール管理や計画を立てることが苦手です…。スケジュールミスで大幅に何かができなくなったなどはないんですが小さいことは色々と…。最近自己診断テストをしたら、「計画を立てることが苦手」と診断されたので、意識的に変えようとしています。
⑤「名古屋市ファミリーシップ制度」が創設できたこと
⑥自分らしく働ける場所

 

宅間さん
大阪出身なのに完璧な標準語を話します。まとう空気が緩やかで癒されます。

①市役所6年目、男女室1年目
②男性相談、男女平等参画推進協議会事務、経理、広報
③お出かけ。家にいると気分が落ち込んでしまうので、用事がなくても出かけます。
昼ごはんはこのお店に食べに行こうと決めて、無理矢理お出かけしています。
④ジェットコースター。お金をもらえても乗りません。
⑤講師を招き、受講者を募り開催した男性セミナーが印象的でした。セミナーに向けて普段どおり事務的な仕事をしていたのですが、セミナーの当日に自分が作成したチラシを見て参加した市民の方が、自分の招いた講師の話を興味津々に聞いたり、積極的に参加者同士で意見交換をしている様子を見たときに、市民のための仕事ができたことを実感できました。
⑥いろんな立場の人がいることを気づかされ、自分の視野が広がる場所。

 

吉田さん
とにかく明るく前向き。自分で仕事を探してどんどん片づける。男女室の倉庫が物を探せる状態になったのは吉田さんのおかげです。

①市の保育士を定年退職後、保健所で再任用を経て、会計年度任用職員(嘱託)として男女室1年目。
②文書交換、書類整理等の補助業務、環境整備
③旅行(今はまっているのは刺しゅう)
④じっとしていること
⑤ファミリーシップ制度施行にあたっての業務の大変さを間近で見られたこと
⑥新鮮で刺激のある職場

 

榎本
夫に、男女室に異動になってから、なんだか楽しそう(=機嫌が悪くない)と言われました。

①市役所15年目、男女室1年目
②女性活躍推進事業、女性のための総合相談事業のサポート、会計年度職員(嘱託さん)の採用・労務管理
③コーヒーブレイク、ビールで晩酌
④細かいチェック作業、寒い中放置されること
⑤女性活躍推進の事業を通じていろいろな人に出会ったこと
⑥チームワーク抜群で、切磋琢磨できて、とても居心地の良い所です。

 

このコラムをやろうと思って、企画案を上司に持っていったら、すんなりとGOサインが出て、実現できることになりました。月イチ更新を自分に課したものの、出演者は1人しか決まっておらず、手探りでの開始となりました。私が煮詰まっていたり、行き詰まっていたときに、気軽に相談でき、的確なアドバイスをくれる男女室のメンバーがいたからこそ、最後までやり遂げることができたのだと思います。
裁量のある仕事を任せてもらえて、フォローしてくれる仲間がいて、高いモチベーションで一年間仕事をすることができました。

私の居心地の良さの源である、男女室がどんなところか、どんなメンバーか紹介させてもらいました。この記事を読んで、少しでも男女室を身近に感じていただけたら嬉しいです。

後半は、男女室木下さんへインタビューをします。実は木下さん、今年度係長昇任試験(※)に合格しているので、キャリアアップのきっかけについても聞いてみたいと思います。(※名古屋市職員はいわゆる平社員から係長級になるために、地方自治法や地方公務員法の択一問題と論文の筆記試験、面接試験があります。)
次の記事もぜひご覧ください。

 ↑男女室メンバー(一部)

名古屋市スポーツ市民局市民生活部男女平等参画推進室
〒460-8508 名古屋市中区三の丸三丁目1番1号TEL 052-972-2234FAX 052-972-4206

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