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2023/07/18

Vol.2 営業職としてははじめて産休・育休を取得~頑張りすぎることが、当たり前にならないことを意識しました~

醤油・味噌・清酒をはじめとした日本の伝統的発酵食品の企画・製造・販売を手がける盛田株式会社の第一線で活躍している中田有香さん。営業職としては盛田株式会社ではじめて産休・育休を取得しました。育休を経て働き方や仕事に対する考え方がどう変わったのか、お話をお伺いしました。

中田有香さん
盛田株式会社 営業本部勤務。入社10年目。産休・育休を経て復職。夫がアメリカ研修中のため、現在はワンオペで子育て中。友達との時間が心の癒しに。http://moritakk.com/

営業先に手作りメニューを持参!
楽しく仕事をするために工夫をしています

-キャリアプロフィールを教えてください。
新卒で盛田株式会社に入社し、最初は東京支店の食品営業部に配属されました。2年半後に名古屋に異動。結婚して産休・育休を取得し、2020年に復帰しました。息子は現在4歳になります。入社以来ずっと食品営業を担当していましたが、今年6月に酒類・飲料事業部に異動になりました。

-新たな部署で新たな挑戦をするということですね。
後輩が大阪支店に転勤したので、そこに私が入ることになりました。同じ営業とはいえお酒は新たな挑戦。名古屋の酒類部門には女性がいないので、今はまだ不安の方が大きいですね。まずはお酒のことを学ばなくてはいけないので、利き酒師の勉強をして資格を取ろうと思っている最中です。

-子育てや仕事をしながら資格にも挑戦とはすごいですね!
急がず自分のライフスタイルに合わせて、資格を取ろうと思っています。今は子どもと寝落ちしていることも多いけれど、少しの工夫で時間は作れると思っています。利き酒師の勉強をすることが、自分の仕事を楽しくするための第一歩だと思っています。

-自分が仕事を楽しむために工夫をしているということですね。
はい。いかに楽しくやるかを考えています。どうせやらなくてはいけないなら、イヤイヤよりも工夫した方がいいですよね。もちろん苦手なこともありますが、年齢を重ねて会社を継続させるため、営業として何ができるのかを考えるようになりました。

-営業をしていて手ごたえを感じるのはどんなときですか?
 人と会うのは好きなので、営業の仕事は楽しいし、自分に合っていると思っています。でも、私は商談トークが上手な方ではないので、その分いろいろなレシピやメニューを作り、まずは食べてもらってから提案をしています。お客さんに「おいしい」と言ってもらえた時は手ごたえを感じますね。6月から部署が変わり、どんな営業スタイルでいくのか思案中です。調味料もある会社なので、お酒に合うおつまみを作って「実はこの調味料を使っていて、お酒にもあいますよ」といった商談もできるのかなと思っています。

↑アポイントを取るのも大切な仕事。「なるべく直接会って、お客様に興味をもつこと」が中田さんのポリシーです

↑会社のキッチンで試食品を作って持参します(写真は展示会用)

 

アットホームで相談しやすい環境
先輩たちの言葉に助けられています

-産休・育休を経て復職されたということですが、営業職での復帰は大変なことも多いと思います。部署を変わりたいとは思わなかったのですか?
これまでマーケティングなど女性が多い部署で産休・育休を取得した人はいましたが、営業職では私が盛田株式会社ではじめてです。産休や育休を取得した人がいる部署への異動を考えなかったのは上司の存在が大きかったと思います。どっしりと構えて見守ってくれるタイプで、相談しやすい環境をつくってくださいました。「大好き」だと思える上司に出会えたのはラッキーでしたね。

-女性社員のロールモデルとして心がけていたことを教えてください。
続けられなかったら意味がないので、キャパオーバーにならないことを意識していました。無理をして頑張りすぎて、それが時短勤務で働く社員の当たり前の基準になってしまったら大変なので、時短勤務でできるところでやれるだけやろうと思いました。来月、産休に入る後輩が「最初に道をつくってくれた」と言ってくれて、嬉しかったですね。

-思い通りにならないこともあったのでは?
子どもが1歳~2歳ぐらいまではしょっちゅう熱を出していて、先輩にアポイント先に行ってもらったり、在宅勤務にしてもらったりしました。一方で、子どもがいながらの在宅勤務は電話すらまともにできなくて、逆にストレスがたまるという経験もしました。ですが、遠方の営業先を別の方に担当してもらい、組織として対応したり、取引先にも時短勤務であることを伝え、遅い時間には連絡が取れないことにご理解いただくなどして何とかやってきています。また、名古屋支社は人数も少ないので、アットホームで相談しやすい環境です。お子さんがいるパパも多いので理解もあるし、人生の先輩方にアドバイスをもらえるのは大きかったですね。

-先輩のアドバイスで気持ちが楽になったということですね。
子育てはその時々で悩みが違いますよね。乳児のときは寝なかったり食べなかったり、4歳の今は食べむらがあるとかということで悩んでいますが、もっと大きくなると子どもの勉強や友達のことなど、成長の先には別の悩みがあるのを先輩から聞くと今の悩みは今だけなのだと逆に安心感を覚えます。仕事をしていることで、気持ちの切り替えもできているのだと思います。

↑「たくさんの人に日本酒を飲んで欲しい」と日本酒のイベントにも参加しています

 

自分に向き合う時間を大切に
いかにストレスを溜めずにキラキラ輝いていられるかがポイントです

-仕事をするうえで大切にしていることは?
“とりあえずやってみよう”精神ですね(笑)。実は、今年の4月から夫が語学研修でアメリカに行っています。1年間行きたいと相談されたとき、ワンオペになるので大変になると思いましたが、「行かないで」と止めるのも違うし、できるなら応援してあげたいと思いました。夫の挑戦する姿を身近で見ていて、私もいろいろなことにチャレンジしようと思いました。

-ワンオペになることに不安はなかった?
私の母が近くに住んでいるので、週末は母の手を借りています。完全に2人きりだと息が詰まってしまうことがあるので、母や子育てしている同世代の友達に助けられながらやっている感じですね。子どもがパパを忘れないように、夫とは週末にテレビ電話で話しています。テレビ電話がある時代でよかったです(笑)。

-とても前向きですが、ストレスはどうやって発散していますか?
友達との会話や、自分に向き合う時間を大切にしています。友達と集まったときは、グチを言い合うのではなく、美容やおいしいお店の話で盛り上がっています。美容院やネイルサロンなどは子連れで行けるお店を探すようになりました。自分と向き合う時間があるので、子育ても仕事も頑張れると思っています。

-最後に、これから育休を取得しようとしている人や復帰を考えている人に、センパイからアドバイスはありますか?
 自分が“何をしたいのか”、そして“何をしたくないのか”を考えることが大事だと思います。子育てしながら働いていても、自分の時間をつくること。いかにストレスを溜めずにキラキラ輝いていられるかがポイントですね。

↑友達との時間は、中田さんにとってなくてはならないもの

↑インスタグラムでの映え写真を真似て離乳食をつくりました

↑1日のスケジュール

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